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- 予防に対する想い(MTM治療)
mtmMTMとは
MTMとは、「メディカルトリートメントモデル」の略称であり、初期診断からプログラムの立案、メインテナンスまでに至るまでを一貫して行う科学的根拠に基づいた治療プログラムです。
mtm予防治療に対する思い
先生がMTM(メディカルトリートメントモデル)に注目した理由は?
大学卒業後から、大阪府下の歯科医院で知識と経験を積み重ねる中で、「予防医療」の大切さを実感することが多くありました。
自分の歯が残らず、義歯に頼らなければならない方を診察する経験も多く、日に日に予防に対する思いが強くなる中で、数年前に、あるセミナーに参加する機会がありました。それが「MTM」に関することでした。
セミナーを受けて、「自分がやっていきたい診療スタイル」であると確信したのですが、そのシステムを構築するためには歯科医院としての治療スタイルを根本から見直し、作り直す必要があります。
そのため、自分が開業をするときには「MTM」を導入することで、多くの患者様に歯の予防の重要性を伝えたいと思うようになりました。
MTMを導入する難しさはどこにあるのでしょうか?
MTMは、検査によって原因を徹底的に調べ、「根本治療」を重視するシステムを作る必要があります。患者様の歯の病気やトラブルだけでなく、食生活から普段使っている歯ブラシ、歯磨き粉に至るまでの改善をサポートしていくのです。そのため、治療方針やスタイルなど、診療の基礎的な部分にも影響を及ぼすことになります。
そうなると、これまでに予防治療を受けておられる患者様は戸惑うことになりますし、医師も慣れるまでは大変です。これが、MTM導入の難しさと言えるのではないでしょうか。
また、MTMによって「病気にならない口内環境」が出来上がったとしても100%防げるわけではありません。
なので、健康状態をキープするために通院していただく必要があります。
たとえば、3ヶ月に1度予防メインテナンスを受けていただく場合、残りの日数は患者様のセルフケアが重要となります。
つまり、患者様と私たちが連携をとってケアを続けていくことで、健康な歯を保ち続けることができるものなのです。
これまでの予防治療とMTMの違いはなんですか?
MTMは、お口の中の病原菌を徹底的に検査することから始まります。お口の中にはどのようなトラブル(可能性含む)があるのか、どのようなリスクを抱えているのかをしっかり調べ上げ、お口の健康の土台から改善していきます。また、お口の中の状態は患者様それぞれに違いがあるので、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランを作ることになります。
なお、MTMはただの予防歯科治療ではありません。お口の中の環境を理解し、患者様の歯磨きクセの改善や治療などを行い、最終的には「健康な人が予防をするために」定期検診に通うような状態を目指すものです。
これが、MTMと他の予防歯科治療の大きな違いではないでしょうか。
MTMにおけるこだわりを教えてください
MTMは、従来の定期検診のみの予防歯科とは全く違うものです。お口の中の環境把握から歯ブラシ指導、食事指導、治療、メインテナンスなどを総合したプログラムであり、「病気にならない状態」を作ることを目標としています。
MTMを続けていくことで、歯科検診は「健康な状態をキープ」するために通うものに変わっていきます。100%病気を防ぐことはできませんが、できるだけ病気にならない状態を目指すことはできますから、私は、MTMを行うことで患者様の口内環境を整えるお手伝いがしたいと考えています。
mtmお口の未来を守るために
MTMに対する先生の思いやこれからのお考えは?
MTMは、まだまだ一般的とは言えませんし、患者様の中には戸惑われる方もおられると思います。
これからの歯科治療は「予防」が重要視されていきます。「なぜ虫歯になるのか」「なぜ歯周病になるのか」など病気やトラブルの原因をきちんと把握し、お口の中の状態を理解した上で、患者様それぞれの原因やリスクをしっかりと知っておく必要があるのです。
歯科治療においては、汚れや原因となる菌が残ったままで治療をしたとしても効果がしっかりと現れません。MTMは、少しずつ考え方や認識が広まりつつありますが、それでもまだまだ認知度は高くありません。
しかし、実際にMTMによって口内環境を整えることで、これまでにないメリットもあります。
一人でも多くの方のお口や歯の健康をサポートするため、MTMをしっかりと行っていきたいと考えています。