歯科コラム

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2023.10.31


小児矯正治療は、子供の歯並びや咬合を改善する重要な治療方法です。その中でも、MFT(口腔筋機能療法)は不正咬合を修正するのに不可欠な要素の一つです。

 

 

 

MFTとは何か?

MFT(口腔筋機能療法)は、歯の周囲にある口腔周囲筋の機能を向上させる訓練法です。これは、口の周りの筋肉を適切に使えるようにするトレーニングです。簡単に言えば、「口周りの筋肉を適切に動かす方法を学ぶ」ことがMFTの目的です。矯正治療では、このトレーニングが口腔周囲の悪習癖に対処するために行われます。なぜなら、口腔周囲の悪習癖が歯の配置に悪影響を及ぼすからです。

口腔周囲の悪習癖

口腔周囲の悪習癖には、以下のようなものがあります。

舌突出癖
口呼吸
口唇閉鎖不全
低位舌
指しゃぶり(吸指癖)
咬唇癖
異常嚥下癖

これらの癖は、歯の配置に影響を与え、矯正治療の効果を妨げる可能性があります。

MFTの目的

MFTの主な目的は次のとおりです。

舌や唇に関連する悪習癖を改善し、不正咬合の発生や矯正治療後の後戻りを防ぐことです。これは、口腔周囲の悪習癖が歯に加える圧力によって、歯の配置が乱れることを防ぐためです。

咀嚼、嚥下、発音、呼吸などの口の機能を改善することも重要な目標です。口腔周囲の筋肉は、これらの機能に影響を与えるため、正しい動きを取り戻すことが重要です。

MFTの実際のトレーニング方法

MFTでは、患者の個別の状態に合わせて、舌の筋力向上と正しい位置の訓練、口周りの筋肉を強化し口唇の閉鎖を促すトレーニングを組み合わせて行います。以下は代表的なトレーニング方法の一部です。

スポット

正しい位置に舌の先を置く訓練。舌の先を特定の位置に置いて、その位置を覚えるのが目的です。

ポッピング

舌の筋力を高め、舌の裏の筋肉を伸ばす訓練。口を大きく開けて「ポン」と音を出すのが特徴です。

ポスチャー

口唇と舌の正しい位置を習慣づける訓練。ストローを使用して口唇を閉じるトレーニングです。

ボタンプル

上下の口唇の筋力を高める訓練。ボタンと紐を使用して口唇に力をかける方法です。

MFT(口腔筋機能療法)は、小児矯正治療において非常に重要な役割を果たします。患者の個別の状態に合わせたトレーニングを選択し、協力と工夫が必要です。MFTは地道なトレーニングを必要とするため、モチベーションを維持するのが難しいこともありますが、その効果は非常に大きいです。楽しみながらトレーニングに取り組むことが成功の鍵です。小児矯正治療を通じて、子供たちが健康な歯並びと口腔機能を維持できるようサポートしましょう。

宝塚で小児矯正のお困りごとや、お悩みがありましたら是非「はら歯科クリニック」へお越しください。

0797-26-8505

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